モーター分子は、生命の要
[図94] 神経細胞を始めとして、我々の体の全ての細胞が、一本足型、二本足型、あるいはN末端にモーター領域があるタイプ、
あるいは、今日お話しませんでしたけれども、真ん中にモーター領域があるタイプ、さらにC末端にモーター領域があるタイプなど、
様々なモーター分子を使って、細胞にとって重要な機能分子を、例えば、軸索方向、樹状突起方向へと送り分けている。
あるいは、遺伝子ごと送り分けている。ところが、そういう細胞レベルで重要な働きをしているだけでなくて、そのこと自体が、
我々の記憶や学習のコントロール、あるいは腫瘍形成を抑制する、あるいは我々の体の左右の決定をコントロールする、
また、今日お話しませんでしたけれども、脳の回路網の形成もコントロールしているのですが、そういう非常に重要な働きをしている。
まさに生命の要と言えるということであります。
[図95] これは、今日お話した我々の研究の礎になってくれた方々のお名前です。これがごく最近の私達の研究室の実在のKIFファミリーですね。
ということで今日の話を終わります。ご清聴ありがとうございます。
廣川先生、大変興味深いお話をありがとうございました。先ほど先生のほうからお話しがありましたように、
廣川先生と次の佐藤先生のご講演につきましてのご質問は、後の総合討論のほうでお受けしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ではこれで休憩に入りたいと思います。ちょっと遅れていますので、今から10分後、3時45分から始めたいと思います。
それから皆さん、ちょっとお知らせがありますけれども、このビルの1階で落し物がありました。黒い皮の小銭入れです。
もし心当たりが、おありでしたら、受付に置いておきますのでどうぞおいでください。それでは、3時45分まで休憩といたします。
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