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パネル討論



築島幸三郎


トヨタ自動車(株) バイオ・緑化事業部部長
築島 幸三郎



トヨタは、なぜバイオテクノロジーに取り組むのか BACK

大戸)
築島さん、ありがとうございました。

質問)最後の日本のバイオマス、廃材、木材うんぬんセルロース活用についてですね、原料としてどれくらいの将来性、量的に、数字としてどのくらいに把握なさっていて、どのように評価なさっていますか。

築島)日本のバイオマスの資源、とくにデンプンとかの糖資源としてみたときに、セルロースの資源が一番多い、6割ぐらいがそうではないかと思います。今の為替レートでみても勝負できる資源とみています。ただ加工技術がむずかしい、コストがかかるので、まだ補助金、助成金がないと勝負にならないところですけども、逆にこれをクリアしていけば、私たちサツマイモとかサトウキビなどバイオマスを扱っていますけれども、潜在的なポテンシャルはけっこう大きいのではないかと思っています。いずれ微生物の研究開発が進んでいけば、微生物だけでなく物理的な処理技術の複合とかで、かなり可能性ある分野になるのではないかなと思っています。

質問)今手掛けていらっしゃるのは、水を使う産業だけのようですけれども、水をおつくりになる計画はございますでしょうか、それともまだまだ余裕があるとお考えでしょうか。

築島)水の問題は、私ども、重要な問題だと思っています。会長からもミッションをもらったときに、実は食糧問題、水の問題、水をつくる事を検討せよというミッションを受けたのです。ただ、水の場合は、すでに造水の技術を日本の多くの先発メーカーがつくっておられて、今から私どもが入っても貢献する事が少ないかなあと。それについては断念をしたわけで、逆に、節水型農業ということで、さきほどの中国の泥炭も中近東の砂漠地での節水型農業に使えないかと、実際、節水型になるのですが、ただ部材が高くて現地の野菜が安くてそんな良質でなくてもいいということで、なかなか事業にするのがむずかしい。節水型農業という面ではそういう視点をつねに持っているということです。



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