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11.第二種基礎研究には方法論の構築が必要
(柿田) 吉川先生の第二種基礎研究ですが、この悪夢というのが、ないのがいちばんいいのですよね。悪夢の時期の経験を蓄積していって、ある方法論みたいなものを構築していくことなのでしょうか。
(吉川) そういうことです。ですから、確かにご指摘のように、なければゼロになると良いのですが、たぶんゼロにはならないですけれども。ただやはり第一種の基礎研究は研究者の人は非常に苦しいです。だけど悪夢ではありません。みんな夢を追って楽しく研究していますから。だけどこっち、第二種になりますと、何か本当にもう出口がなくなったり、自分が研究者として出世できなくなったりするわけです。それを私は悪夢と呼んでいるのです。研究者としてそこをやれば出世できる、そこが公的な知識として知識が増えていって、評価もされます。そういういい研究にするということです。そうすると、ご指摘のように太くなると言いますかね、太く短くなっていくのです。
(大戸) ご議論もエキサイトしておりまして、まだまだ続けたいのですけれども、時間がそろそろまいりましたので、このへんで一度、お開きにしたいと思います。今日は本当にご講演いただきました吉川先生と西村先生に拍手で持って、感謝の意を表したいと思います。先生方、ありがとうございました。これにて今日の座談会を閉会させていだだきます。今日はどうもありがとうございました。
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