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4.生活者の欲する空間
(大戸) よく私どもで生活者のニーズというのを議論する時に、武田理事長が生活者の欲する空間というのがあるが、それは見えません。だけれども、いろいろ考えてみるとこういうのではなかろうかという、そういう空間があるわけです。その空間を見つけることも、われわれの選考のひとつの目的ではなかろうか、それは見えないという話をよくされるのですけれども、何となく見えないけれども重要だというようなところと関係しているのかなという気がしますけれども。
(吉川) そうですね。それは科学と社会というのはある種のボーダーをつくったわけでしょう。科学系知識というのはある程度役に立つ。それが学問分野によってものすごく違うわけです。ということは、その見えない空間というのは、たぶん非常に複雑なのでしょう。バイオで見るとか、エレクトロニクスで見るとか、通信で見てもみんな違います。だからそういうのを、しかしそれを明らかにする、というのは投資をするとか、賞を与える人というのは、みんなそういうのを見なければいけないのです。
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