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財団法人武田計測先端知財団 専務理事
赤城 三男 |
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武田シンポジウムの趣旨説明 |
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[図1]武田計測先端知財団の赤城でございます。本日はお忙しいところ武田シンポジウムにご参加くださいましてありがとうございました。先生方の講演に先立ちまして、シンポジウムを企画した主旨をご理解頂くために武田計測先端知財団についてお話させていただきます。
[図2]武田計測先端知財団は、2001年4月に経済産業省の認可を受けて設立されました。武田郁夫の個人資産によって運営されております。武田郁夫は計測器メーカ、タケダ理研、今は半導体試験装置メーカのアドバンテストとなっておりますが、その創業者でございます。現在は経営には携わっておりませんが、創業者としての個人資産を拠出し、財団を設立いたしました。従いまして、企業財団ではなくて、個人財団でございます。事業といたしましては武田賞などの顕彰事業や助成事業、技術調査やアントレプレナーの調査などの調査事業、今日のシンポジウムのような普及事業の4事業を行っております。次に、我々の財団の目指すものについてご説明させていただきたいと思います。
[図3]少し大げさに聞こえるかもしれませんが、我々財団としては生活者の富と豊かさ・幸せを増進させ、そのことによって世の中を変えていきたいという、非常に大きな意図をもって設立いたしました。ここで使っております生活者という言葉でございますが、一人一人の人間は自分自身の欲望と意思をもって生きており、その主体性を尊重したいと考えて生活者という言葉を使っております。その生活者は現在63億人といわれる地球上の全生活者のことを考えております。20%を占めているといわれます先進国の生活者だけではありません。
[図4]知は生活者にとっての価値、つまり富と豊かさ・幸せを実現していくためには必須なものと考えております。理事長の武田の挨拶にもありましたように、この知は本質的なことを明らかにするということであり、そういう知があってこそ生活者にとっての価値がつくり出されると考えております。もちろん、知は生活者にとっての価値をつくり出すだけのものではありませんけれども、財団の活動としては、知そのものを評価するのではなくて、生活者にとってどのような価値をつくり出したかということに注目していきたいと考えております。
地球上の生活者の富と豊かさ・幸せを増大する活動はいろいろあります。たとえば、ベンチャー企業に投資するということもあるでしょうし、教育をして人材を育てるということもあると思いますし、ボランティア活動するということもあると思います。
この財団は小さな組織ですから、何をするのか焦点を絞った活動にしなければなりません。財団としては顕彰事業を主体とする活動を選択いたしました。つまり、我々の考え方、財団としての理念を明確にもって、その理念に基づいて賞等のメッセージを発信していくという活動です。
知はそれだけでは生活者にとっての価値にはなりません。知に基づいて生活者にとっての価値をつくり出す活動、アントレプレナーシップに富んだ活動とも言えるかと思いますが、これが重要だと考えております。生活者にとっての価値を生み出す知と活動、それによってもたらされる業績を選考し、その貢献者を顕彰するというような事業を考えていたわけです。
今日最初にお話いただく吉川先生は、学問的な業績を生活者にとっての価値につなぐための研究活動も大事であると言われ、これを第二種基礎研究と名づけられました。財団の考え方を進化させていくためには、先生のお考えをしっかり勉強しなければならないと考えております。
[図5]分野といたしましては、武田郁夫のホームグラウンドでもあり、多くの価値を生み出して続けてきた情報電子系、現在急速に進歩し続けている生命系、それからどうしても取り組まなくてはならなくなっている環境系の3つの応用分野を選択いたしました。
[図6]2001年の武田賞の受賞者はここにあります通りでございます。本日、坂村先生にはお話いただくことにしております。
[図7]2002年の武田賞の受賞者はこのとおりでございます。本日は岡本先生にこのシンポジウムにご出席いただいております。 |
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 [図6]
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