The Takeda Award 理事長メッセージ 受賞者 選考理由書 授賞式 武田賞フォーラム
2002
受賞者
講演録
チャールズ・エラチ
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Q&A






チャールズ・エラチ
 
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[図 31]

[図 32]

[図 33]

[図 34]

[図 35]
[図 31]
さて、日本の例を二つご覧に入れましょう。これは日本の地形です。白が高い標高を示し、青が低い標高を示しています。これは海です。

[図 32]
私たちがいるこの近くを見てみましょう。ここが東京周辺です。東京湾がここです。富士山がこの上のほうです。これは富士山のさらに詳細な三次元画像です。さて、ここで、みなさんに、これらを上からお見せしましょう。三次元画像によって、みなさんは空を飛ぶことができるのです。

[図 33]<ムービー>
三次元画像このような形式にします。するとあなたは東京周辺を飛ぶことができます。富士山をここに見ながら。もしあなたがパイロットで、このデータを持っていたら、あなたには実際にこのような飛行が可能なのです。現在では、データを手に入れれば、世界中でこのようなことが可能です。私が申し上げたように、私たちはこのデータを世界中のすべての場所について入手しています。そして、そのデータ処理の最終段階に入っています。どの場所の情報についても、ディスクに入れられます。全ての情報をデジタル形式にすることができます。

[図 34]
私たちは、同じ技術を使って他の惑星も見ています。これは金星です。金星は完全に雲で覆われていることがわかります。それゆえに、(可視光)カメラでは、その本体を見ることができません。雲だけが見えるのです。これは宇宙船ガリレオが撮影した写真です。見えるのは全て雲です。

[図 35]
しかし約10年前、私たちはこの雲を透過して金星の地表を観察しました。同じレーダ技術を使いました。それをお見せしましょう。私たちは三次元的画像も手に入れました。そして今、金星の地表の構造が見ることができます。ここに火山活動が見られます。私たちの惑星で起こっているのと同じような溶岩流がここに見られます。金星を覆う雲の下が見えるのです。これは、私たち自身の惑星についてだけではなく、他の惑星へも応用できるという例を示しています。「カッシーニ」と呼ばれるミッションで、レーダ装置が宇宙船に搭載され、土星に向かっています。目的は、土星の衛星であるタイタンの、地表の画像を獲得することです。タイタンの地表は、金星のように、完全に雲で覆われており、誰も見たことがありません。願わくは、2004年にその衛星の地表の画像を手に入れたいと思っています。また、同じ技術が火星の地表の観察に用いられる予定です。火星の地表を透視することで、先ほど北アフリカの砂漠についてお見せしたような、古い河道があるかどうかを調べるのです。

この技術について、みなさまに概略をうまくお伝えできていたらよいのですが。日本は、この分野における主要な役割の担い手であることを申し上げておくべきでしょう。日本は、人工衛星をたくさん打ち上げています。レーダを搭載したものもたくさんあります。私たちは、この分野で、たくさんの協力をしてきました。私の機関であるジェット推進研究所と、日本の間で、です。この分野は、過去20年間、ほとんど研究に使われてきました。今、多くの応用に使われるときがきているのです。ありがとうございました。どんな質問でも喜んでお受けします。






 
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