チャールズ・エラチ |
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[図 7]
[図 8]
[図 9]
[図 10]
[図 11]
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[図 7]
表面との相互作用は信号波の波長に依存します。長い波長の場合、信号波は地表を透過します。地表に森林がある場合、長い波長の信号波は森林を透過してから戻ってきます。一方、短い波長の場合(3cmの波長の場合)、エコーは森林の頂上から戻ってきます。つまり、違った波長を使うことで、森の違った深さまで信号波を透過させることができるのです。
[図 8]
地表を覆う砂を透過させる例をお見せしましょう。乾燥地域のものです。これはサハラ砂漠上空で得られたレーダと可視光の画像です。この部分はカメラ(可視光)で捕らえたもので、実際に目で見える様子です。そして、この部分(画像中の仕切られた場所)は、レーダで得られたものです。ご覧のように、河道(かどう)がここに見えます(可視光画像中)。また、ここに見える河道(レーザー画像中)は、砂に覆われた、地表より下のものです。レーダは、表面を覆う砂を透過して、北アフリカで遠い昔に干上がり、砂で覆われてしまった川底を私たちに示してくれるのです。地表の下のものが見られるという(レーダの)特徴がわかると思います。
[図 9]
これは別の例で、スーダンのものです。これは可視光画像であり、こちらはレーダ画像です。可視光画像では、ここにナイル川が見られ、ここは砂で覆われた領域です。レーダで見ると、ここに河道が見られます。これは、ナイル川の古い河道です。こちら(現在の河道)に変わり、砂で覆われたのです。レーダは砂を透過して、私たちに古いナイル川を見せてくれるのです。
[図 10]
これはアラビアサハラ砂漠の例です。こちらが可視光画像で、こちらがレーダ画像です。レーダ画像は、いにしえの路(通行路)を私たちに見せてくれました。こちら(レーダ画像)では見えて、こちら(可視光画像)では見えませんね。レーダは地表の下まで透過します。これは、都市ウバールの交易所や、いくつかの考古学的地域の発見に実際に使われました。ここの場所にあったことが明らかになったのです。レーダの装置の可能性がわかっていただけると思います。
[図 11]
レーダ技術にはほかにも特徴があります。私たちが「偏光」と呼んで使っているものです。これは、まぶしい光を除去するために、サングラスに用いられている偏光ガラスと似たものです。これは、私たちがベクトルと呼び、信号波で使っているものの方向です。これは垂直偏光で、これは水平偏光です。これも可視光の場合と同様です。このような画像生成能力を使うのです。
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