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2002
受賞者
講演録
チャールズ・エラチ
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Q&A






チャールズ・エラチ
 
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[図 12]

[図 13]

[図 14]

[図 15]

[図 16]

[図 17]

[図 18]

[図 19]

[図 20]

[図 21]
[図 12]
これは、人工衛星から撮影したロス・アラモス盆地です。ここに海岸があります。ここはロサンゼルス空港。もしロサンゼルスを訪れたなら、ここを使うわけです。これらは、その空港の二つの滑走路です。暗く見えます。別々のターミナルが見えます。日本航空はここらへんだと思います。航空機もだいたい見えるでしょう。これらは高速道路です。とても暗く見えています。そしてこれがジェット推進研究所です。ここで私は働いています。いつも画像中でとても明るく見えるので確認できます。これらはジェット推進研究所の裏の山々です。ここにいくつか断層が見えます。地質学的断層です。ここに見えるものは、サン・アンドレアス断層の一部です。これら人工衛星から得られた画像から、どれほど詳細なことがわかるか、本当に驚きです!これはローズボウルが毎年開催されるフットボールの競技場です。

[図 13]
さて、それではこの人工衛星がどのように応用されているかについて、三つか四つの例をお見せしましょう。これはコンゴで撮影された画像です。火山活動が活発な地域でいろいろな火山を見ることができます。これらは、火山から流れおりてきた溶岩流です。ここの地域は通常、雲で覆われていますが、レーダは雲を透過します。ラジオに使われているの電波と同じです。曇った日でもラジオを聴けますね。つまりマイクロ波は雲を透過できるのです。火山の活動や、溶岩が流れている様子を、それらが完全に雲で覆われていようと、夜であろうと、日中であろうと、変わることなくモニタすることができるのです。

[図 14]
これは地形図作製の例です。これは北アフリカにあるクレーターです。地層が見えます。数百万年にわたって吹きつけた風による地表の浸食を見ることができます。地質学者は、これらの画像を使い、地形図を作成します。

[図 15]
これはみなさんの家の近く、つまり日本です。これは桜島です。みなさんのほうが私より見慣れていると思います。これが湾、これが太平洋、そしてこれらが都市部です。都市部は通常、とても強い反射があるので、識別できます。都市部を長年にわたって観察すると、都市計画によるその拡張の様子を見ることができます。

[図 16]
これは雲仙岳の例です。興味深いのは、ここに見られる明るい点々です。これらは洋上の船です。つまり、船の動きがモニタできるのです。

[図 17]
この香港の画像も面白い例の一つです。ここと、ここは香港の都市です。そして、香港の港にある別々の船がみんな見えます。これらの船をモニタすることで、その動きを見ることができます。そして、人工衛星から定期的にそれらを追跡することもできます。もう一度言いますが、日中であろうが、夜であろうが、変わりありません。これは、船の動きをモニタするという一つの応用なわけです。

[図 18]
航海の補助は、北極や南極で、重要です。これらは浮氷です。重要なのは、ここに見られるように、氷が割れている場所を見ることができるということです。人工衛星から直接送られた画像は、凍った海における船の航行を助けるわけです。もし、船がここにいる場合、その氷に囲まれた場所から抜け出すために取るべき航路がわかります。この能力は現在、カナダで実際に使われています。レーダサットを使い、冬に極域を航行する船を誘導しているのです。

[図 19]
海の観測への他の応用例としては、ここに見られるような渦や循環のモニタがあります。海水循環は、海中の水の動きをモデリングすることにより行います。養分がどこを動いているのか、沿岸の養分を追跡することが可能になります。

[図 20]
これらもレーダで取得された、いくつかの例です。一つは現在、アメリカの沿岸警備隊で、廃油の不法投棄船を監視するために、一般に使われているものです。これは船から投棄された油の油膜です。ここに船が見えます。明るい点です。油膜はこの船から出てきています。これも同様のケースです。この写真は中東のアラビア海で撮影されました。洋上の前線も見られます。風の前線です。ここに、降雨領域の変化も見られます。こうした地表の様子が、これらのレーダシステムでモニタできるのです。このように、レーダシステムは、油の流出から気象学的現象の観測に至るまで、応用範囲があるのです。

[図 21]
このほかに、先ほど(レーダは)木を通して見ることができると申し上げましたが、アマゾンにおける洪水のモニタに役立った例がこれらです。この写真は、洪水が起きた1994年の4月12日に撮影されました。こちらは洪水が起きた後の10月3日のものです。違いを見ることで、実際に洪水が起こっている範囲がわかります。このように、画像を定期的に取得することで、私たちは実際の洪水の動き、あるいは拡大を日常的にモニタすることができるのです。これによって、洪水に見舞われた遠方の地域にいる救助隊に情報を提供できます。






 
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