西村先生講演
1.経済のための研究と学問のための研究
2.利潤を生み出す仕組み
3.死の谷あるいは悪夢
4.生活者にとって解決すべき問題の設定からはじめる研究開発
5.研究のための研究
6.二つの価値を区別すべき


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[図 34]
6.二つの価値を区別すべき

 私自身は、学問の価値と言いますか、モード1科学というか、あるいは第一種基礎研究、これはすごく大事だと思っていて、全部がモード2的になるというのは、社会全体としていいことだと思っていないのですが、ただ2つの価値をはっきり区別したほうがいいと思っています。(図34) 最後に言いましたようなアカウンタビリティとして安易にリニア・モデルを使うということに対しては、私自身は非常に反対です。モード1科学や第一種基礎研究のほうは、それはもう完全に学問的研究だけで評価して、それでいつか生まれるかもしれない経済的価値のようなものを言い訳に使うということは、厳しくやめていくということをしたほうがいいと思います。それは両方にとってそのほうがいいと思っています。
 以上です。



 
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