アジアについての勉強会 (11回目 ベトナム)
「ベトナム独立を支援した日本人 - 日越交流の百年」
恒例のアジアについての勉強会を開催いたします。今回は、元日本経済新聞社副社長でジャーナリストの牧久(まき ひさし)氏に、ベトナムの独立をめぐる100年に亘る日本とベトナムの交流についてお話していただきます。牧氏は、日経のベトナム特派員として1975年のサイゴン陥落に立会い、再三に亘るベトナム臨時革命政府の退去勧告を受けながらサイゴンに踏みとどまり、ベトナムの南北統一と社会主義化を現地から克明に報道されたことで有名です。牧氏は、日経退職後、ベトナム特派員当時の経験を元に取材を続け「サイゴンの火炎樹-もう一つのベトナム戦争」、「特務機関長許斐氏利(このみ うじとし)-風淅瀝として流水寒し」、「安南王国の夢」3部作を上梓されました。この3部作は、日本軍の仏印進駐、ベトナムの対仏独立戦争、内戦、米軍の北爆、サイゴン陥落にいたるベトナムの歴史とそれに深く関わった日系現地商社の創業者、特務機関長、残留元日本兵の個人史を重ね合わせたもので、日本とベトナムとの民間交流を学ぶ上で必読のルポルタージュです。今回は、ベトナム独立に深く関わった大南公司創設者の松下光廣と日本のベトナム独立支援のバックボーンとなった大川周明の大アジア主義の果たした役割等を交えながら、100年に亘る日本とベトナムの交流についてお話していただきます。日本とベトナムの交流を知りたい方、是非、ご参加ください。
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