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武田計測先端知財団、2002年武田研究奨励賞の受賞者を決定
2002年11月11日
 
 財団法人 武田計測先端知財団(理事長・武田郁夫、事務所・東京都中央区)はこのほど、2002年武田研究奨励賞の受賞者を以下のように決定しました。最優秀研究賞の受賞者には賞金として最高700万円がそれぞれ贈られます。武田研究奨励賞は、六つのセッションをインターネット上に開設し、コンペ形式のワークショップを開催するというユニークな選考手段を採用しています。本年度においては、このワークショップの応募者の中から計6件の研究計画が最優秀研究賞に選ばれました。なお授賞式は2002年武田賞の授賞式とあわせて、2002年11月20日(水)、東京全日空ホテルで行われます。

武田研究奨励賞 最優秀研究賞
受賞テーマ・受賞者一覧

<情報・電子系応用分野> 
 セッションA:極小領域を対象とする計測システム
  「ナノメータレベルのマイクロ波プローブ顕微鏡の開発」
   マイケル・A・ケリー(スタンフォード大学 教授)
     (賞金として、700万円を授与する。)

 セッションB:ディペンダブルな情報システム、およびセキュアなLSIチップ
  「ディペンダブルな情報蓄積システムの構築」
   横田治夫 (東京工業大学学術国際情報センター 教授)
     (賞金として、700万円を授与する。)

<生命系応用分野>
 セッションC:ナノ・バイオテクノロジー
  「二光子励起により作製した3次元ナノパターンニング弾性基質を利用したバイオクリスタルの創製とその再生医工学的基礎展開」
   渡辺敏行 (東京農工大学工学部 助教授)
     (賞金として、700万円を授与する。)

 セッションD:非侵襲的な脳機能画像化技術 
  該当なし

<環境系応用分野>
 セッションE:リモートセンシングの環境応用
  (セッションE については、2件選ばれました。)
  「炭素循環・気候の将来シミュレーション:衛星データ、陸域生物圏炭素収モデル、シンプル地球システムモデルによる統合解析」
   市井和仁(名古屋大学大学院環境学研究科 助手)
     (賞金として、350万円を授与する。)

  「光合成有効放射(PAR)測定方法の開発とその穀物生産および炭素循環モデルへの寄与」
   デニス・ジーン・ダイ(地球フロンティア研究システム グループリーダー)
     (賞金として、350万円を授与する。)

 セッションF:生物機能を利用した環境浄化
  「ポリリン酸共役型輸送エンジニアリングによる重金属汚土壌のファイトリメディエーション」
   矢崎一史(京都大学木質科学研究所 教授)
     (賞金として、700万円を授与する。)

武田研究奨励賞について
 武田研究奨励賞は、実用化を念頭に置いた研究計画および新規事業創出につながる研究計画の中から、生活者への価値の創造に貢献が期待できるものに贈られます。最優秀研究賞受賞者には、賞金として700万円が、授与されます。
 武田研究奨励賞は、インターネット上で開催されるコンペ形式のワークショップを通じて選ばれます。応募者にはこのワークショップで、自分の研究計画について、アピールする機会が与えられます。最優秀および優秀研究賞受賞者は、ワークショップでの議論と、研究計画の最終版をもとに、選考委員会により選考され、理事会の承認を経て決定されました。優秀研究賞受賞者選考委員は別紙の通りです。

財団法人 武田計測先端知財団について
 財団法人 武田計測先端知財団は武田郁夫理事長の提供する私財を基金として2001年4月に設立されました。武田賞・武田研究奨励賞をはじめとする顕彰・助成事業のほか、工学知と計測先端知に関する調査事業、普及事業なども展開しております。武田賞、武田研究奨励賞とも、本年度が第二回目の授賞となります。



プレスお問い合わせ先
池田 純子
財団法人 武田計測先端知財団
〒104-6591 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー32F 私書箱33号
TEL: 03-3549-2781 FAX: 03-3549-2787
E-mail: ike-jun@takeda-foundation.jp
URL: www.takeda-foundation.jp

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