The Takeda Foundation
カフェ de サイエンス
科学技術週間
カフェ・デ・サイエンス in 福井
日 時: 2006年4月21日 (金)
午後7時〜9時
会 場: MOJI CAFE
福井市中央1-16-8 マルヒラビル3階
TEL  0776-22-6752
定 員: 約30名
参加費: 500円(高校生・大学生)
1,000円(一般)
日本列島の地理的位置を思い浮かべてみよう。弓なりになって連なる島々は、巨大なユーラシア大陸にひっそりと寄り添っているように見える。その東には太平洋があるだけだ。このような地域であるため、日本列島にはさまざまな生物がユーラシア大陸から移動してきて、そこでいきどまりとなってしまった。ここはふきだまりなのである。人間も例外ではない。そのような状況のもとで、日本列島人がどのように形成されてきて現在にいたり、将来どのように変化していくのかについて、遺伝子の流れを中心に議論してみたい。
日 時: 2006年4月22日 (土)
午後2時〜4時
会 場: 福井市自然史博物館
福井市足羽町147
TEL  0776-35-2844
定 員: 約50名
参加費: 400円(入館料100円を含む)
私という人間は、過去の人間とどのようにつながっているのだろう。親から子に伝えられる遺伝子DNAの流れをさかのぼってゆけば、それを解明できるのだ。人間の進化を考えるとき、すべてはアフリカから始まる。19世紀に進化論を提唱したダーウィンのころから、アフリカは人類の祖先の地として可能性があると考えられていた。現在では、ヒトに一番近い生物がアフリカにいるチンパンジーとボノボであることが、DNAの研究で証明されている。時代はくだって、15〜20万年ほど前に、形態的に現代人と同様の人間が、東アフリカに出現した。その集団の子孫は、10万年以上前にはユーラシアに拡散していった。彼らの子孫の一部が日本列島に渡ってきて、日本人になったのだと考えられる。このような道筋が、化石だけでなく、遺伝子DNAを比較する研究から解明されつつあることを、DNAの基礎知識を踏まえて話し合いたい。
主催:日本学術会議、科学技術振興機構、武田計測先端知財団  共催:文部科学省  協力:日本科学未来館


 講 師 紹 介 
斉藤成也 講師: 斉藤成也(さいとう なるや)氏
      日本学術会議 会員 (国立遺伝子学研究所教授)

1975年、福井県立藤島高等学校卒業。 東京大学理学部生物学科人類学課程卒業。米国テキサス大学ヒューストン校大学院修了(Ph. D.)。 東京大学理学部助手などを経て、現在、国立遺伝学研究所教授。 総合研究大学院大学教授も兼任。 2004年、木原記念財団学術賞受賞。
主な著書:「遺伝子は35億年の夢を見る」(大和書房)、「ゲノムと進化」(新曜社)、「モンゴロイドの地球 第1巻」(共著、東大出版会)、「人種概念の普遍性を問う」(共著、人文書院)、「シリーズ進化学」(共編、岩波書店)、「DNAから見た日本人」(筑摩書房)
佐々木閑 ゲスト講師: 佐々木閑(ささき しずか)氏
          (花園大学教授)

1975年、福井県立藤島高等学校卒業。 京都大学工学部工業化学科および文学部哲学科仏教学専攻卒業。 京都大学大学院文学研究科博士課程退学後、米国カリフォルニア大学バークレー校留学。 花園大学文学部仏教学科講師、助教授を経て、現在、教授。 1992年、日本印度学仏教学会賞。 2003年、鈴木学術財団特別賞受賞。
著書:「出家とはなにか」(大蔵出版)、「インド仏教変移論、なぜ仏教は多様化したのか」(大蔵出版)、「大乗仏教概論」(鈴木大拙著、佐々木閑訳、岩波書店)
カフェ・デ・サイエンスの情景

「カフェ・デ・サイエンス」の情景
三井恵美子

問い合わせ先:
    財団法人 武田計測先端知財団 カフェ・デ・サイエンス事務局  担当: 池田 純子
    E-mail:  cafe@takeda-foundation.jp
    104-6591 東京都中央区明石町 8-1 聖路加タワー31F 私書箱33号
    TEL: 03-3549-2781  FAX: 03-3549-2787